めり込み性能について
めり込み性能は土台として木材を使用する際に重要となる品質です。LVLは縦使い方向(積層面に垂直方向)のめり込み性能に優れていることが知られており、JAS規格にはA種構造用単板積層材に対してめり込み性能(縦使い方向)の基準が定められています。
実際にスギ・ヒノキLVLの縦使いに対するめり込み性能を試験した結果を次の表と図に示します。表に示すように平均密度がスギ0.44 g/cm³、ヒノキ0.48 g/cm³の試験片をそれぞれ使用しました。薄いだいだい色がスギLVLを、黄色がヒノキLVLの結果を示しています。図では棒グラフが平均値を、黒い縦の細線は標準偏差を表しています。また、赤い横線は基準強度(スギ:6.0 N/mm²、ヒノキ:7.8 N/mm²)を示しています。スギ、ヒノキとも最小値が基準強度を上回っているのがわかります。
参考:社団法人 日本ツーバイフォー建築協会編「2007年枠組壁工法建築物構造計算指針」、2011、丸善
■ 単板積層材 めり込み試験
― スギLVLとヒノキLVL 縦使い ―
項目 | 加力方向 | 加力方向の辺長5%時のめり込み強度 | 平均密度 (g/cm³) |
||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
平均 (N/mm²) |
最大 (N/mm²) |
最小 (N/mm²) |
標準 偏差 | 変動 係数 | |||
スギLVL | 縦使い | 9.2 | 10.5 | 8.0 | 0.7 | 0.08 | 0.44 |
ヒノキLV | 縦使い | 11.8 | 14.3 | 10.5 | 1.2 | 0.10 | 0.48 |
試験方法:枠組壁工法建築物構造計算指針を参考
※基準強度は国交省告示に基づく
引用:鳥取県林業試験場との共同研究成果(一部改変)
注) 本試験結果は当社における試験データであり、製品すべての性能を保証するものではありません。
オロチL V L の製品情報
オロチ・スギ/ ヒノキLVL
オロチLVL と JAS 規格
JAS規格で定められた製品を「株式会社オロチ」の基準として製造を行っています。
構造用 LVLの基準強度
オロチ構造用単板積層材(LVL) の圧縮、引張り曲げ、せん断、めり込みの基準強度について
釘引抜抵抗について
スギ無垢乾燥製材(KD材)と当社スギLVLの釘引抜抵抗値の一例を示します。
めり込み性能について
オロチのスギLVL とヒノキLVL の縦使い方向のめり込み性能数値の一例を示します。
曲げヤング係数と曲げ強さについて
ヒノキ芯持ち垂木とヒノキLVL(曲げヤング係数の区分:100E)垂木の試験比較の一例を示します。
製品梱包時の入数( 例)
オロチ・スギ/ ヒノキLVL の製品内容別の梱包入数の目安数量例です。
株式会社オロチは、一般社団法人 全国LVL 協会の会員
企業です。その他LVL 設計データは全国LVL 協会のサ
イトでもご確認いただけます。