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牛戸(うしのと)部落公民館

 鳥取自動車道・河原ICから程近い鳥取市河原町にある牛戸の集落では明治時代に建築された公民館の老朽化が進み、新しい公民館の建築を検討されていました。そこで、採用していただいたのが弊社のLVLです。
 新しい公民館は村の集落の中にあり、「誰でも気軽に使え、中で行なわれている行為が外からもうかがえ声を掛けやすい」とのコンセプトで設計されています。そのコンセプト通り建物の表側全面がガラス戸で、そこを入ると土間とこあがり(縁側)があり、どこからでも自由に部屋へあがれます。また、村の景観に馴染むよう屋根・壁の材料、形や色が工夫されています。
 この建物ではLVLを柱と梁、屋根のトラスに使用しています。特に屋根のトラスは部屋の中からLVLで構成されたトラスが見える設計になっており、屋内の空間を広く感じることができます。設計者の北村様によれば、「LVLは、細い断面でも、曲りが少なく品質が安定しています。木造トラスの屋根構造材として使いやすく、長スパンが安価につくれるのが利点です。」とのことです。北村様はまたこの公民館のユーザーでもあり、ユーザーの立場から「建物の建設工事について、仕上げ工事(タイル張や塗装)を村人の共同作業でやって頂いたこともあり、建物を身近に感じていただき、大切に気軽に使ってもらっています。室内景観としても、屋根トラスを天井を張らないで見せていますが、空間が広く感じられ気持ちをおおらかに、会議や飲み会に楽しんでもらっています。」とおっしゃっています。さらに、建物の外へ目をやると、母屋の脇にLVLを使ったパーゴラが設けられています。暖かい季節にはパーゴラの下に机といすを並べ、食事やお茶、お酒を楽しめます。
 村の人達を良く知る北村様の設計がLVL構造材の魅力をいかんなく引き出した秀逸な建築です。

設計者であり、ユーザーでもあるアトリエBAKU 北村恭一様

牛戸部落公民館

竣  工:2012.01.16
建 設 地:鳥取県鳥取市河原町牛戸93番地
建築面積:121.71 m2
延床面積:112.95 m2
LVL使用量:15.6898 m3
設  計:北村恭一(アトリエBAKU)
構造設計:株式会社立石構造設計
施  工:田中工業株式会社

リンク先

牛戸部落公民館について詳しくはこちら:田中工業株式会社WEBサイト