ミヤマクワガタ(20.06.29)
梅雨明けが待ち遠しい毎日が続きます。皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
さて、日南町では「ミヤマクワガタ」が生息しており、もうそろそろ夏がくることをお知らせしてくれました。
下記は弊社の近くで捕獲した「ミヤマクワガタ」です。
ミヤマクワガタの最大の特徴は、頭に冠状の突起があることと言われ、オスの体表には細かい毛(微毛)が生えており、金色から褐色に見えますが、微毛は身体が霧や降雨で湿ると黒くなり、木の幹に擬態した保護色の効果と、熱の吸収率を調整するのに役立っているそうです。また、冷涼湿潤な環境を好むために標高の高い山間部によく見られます。日南町はミヤマクワガタが好む環境と言えますね。
下の写真では少し怒っているようにも感じますがその姿も可愛らしいです!
また、日南町では「ヒメボタル」がきれいに光を放つ時期となりました。歯切れよく明滅し、幻想的な光景を醸し出してくれます。
「ゲンジボタル」も元気に光っています。発光の強さがゆっくりと変化するので、見応えがあります。
「ヒメボタル」と「ゲンジボタル」が同時に鑑賞できるの珍しい絶景スポットで知られる「福万来(ふくまき)ホタル乃国」。
毎年ホタルが気持ちよく鑑賞できるよう地域住民一体となって保護活動に努めておられる方々がおられるお陰で成り立っていることに感謝しております。今年、「福万来(ふくまき)ホタル乃国」はコロナウィルス感染拡大防止のため中止となりましたので残念ながら鑑賞することができませんが、来年はコロナウィルスが終息し観光やイベントが通常通り行われることを願っています。
私たちの日々の生活はこうした生き物の相互作用による生態系の機能により維持されています。最近では外来種が野生化し、これまであった生態系が壊れ、都市化が進んで自然環境そのものがかく乱されていることをテレビなどで耳にします。日南町でも生態系の変化を感じることも多少はありますが、地域住民の皆様の努力などにより昔ながらの自然環境を維持できているのだと思います。
自然なものを自然なままに生き抜いてもらうことの大切さを感じております。